ストレスは、その人の弱い部分に現れます。ストレスで下痢をする人、胃が痛くなる人、生理が遅れる人もあれば、肌があれる人もいるようです。
ストレスは私たちのからだと肌に、どんな影響をおよばすのでしょう。
まず、ストレスによって体内に活性酸素が発生し、肌老化が促進されます。免疫も低下しますから、アクネ菌が繁殖してニキビができたり、さらにニキビが大きく膿んだりします。ホルモンバランスも乱れますので、生理前に肌があれやすくなります。自律神経が乱れ、不眠になり、それによって肌の代謝がさまたげられることもあります。
このように、内臓機能、免疫システム、自律神経のすべてに悪影響をおよぼしますので、ストレスは肌あれ、肌老化だけでなく、万病のもとなのです。
では、ストレス対策として、どのようなことが考えられるでしょうか。
ここで実際に、ストレスによる肌あれを克服した患者さんの実例をいくつか挙げてみます。
まず、いちばんよくあるのが、仕事がストレスになっていたので、会社をやめてしまったというパターンです。「この肌あれは仕事のストレスが原因なんです」といつもいっているような人に多く、実際に仕事をやめると、うそのように治ってしまうことが多くあります。ただし、仕事を簡単にやめるわけにいかないのが普通でしょう。
次に、ストレスが原因だと気づいていないタイプです。仕事や人間関係など、慢性化しているストレスの場合、それをストレスとも自覚していないケースがあります。「仕事なんてみんな我慢していることだし」などというふうに考える、まじめな人によくみられます。ところが、心では気づいていなくても、肌に現れてしまったことからよく考えてみて、「私にはこれが実はストレスだったのね」と気づくことがあります。ストレスをストレスと認めたことで、気持ちがすっきりして肌がよくなったという例もありました。ストレス解消のために、趣味をもつなどしてよくなったいう人もいます。また、生まじめな性格を改め、適当にリラックスするようにしたという人もいます。
もっとも経過がよくないのは、「私はいつもストレスをためているのよ」とばかりに、まわりにあたったり、わがままな行動に出る人です。本人はそうやってストレスを発散しているつもりかもしれませんが、肌がよくなる傾向がありません。気持ちもどんどん病んでいくようです。本人もごむの底ではそんな自分が幸せではなく、わがままに振るまっていること自体が、本当はストレスなのかもしれません。
ストレス解消のために役立っのは、まずはたくさん動いて、きちんと食べて、ゆっくり寝るということです。からだが不健康だと、心も不健康になるからです。また、香りは気分を落ち着かせますので、アロマテラピーの力も惜りてみましょう。東洋医学でも、香りは気をめぐらす作用があるとされます。